顎関節症の治療
顎関節症とは、あごの関節がカクカク鳴ったり、口が開きづらがったり、お口の開閉で痛みがあるなどといった症状の総称がこの病気です。
ですから、ただ単にあごの筋肉痛と言った軽い症状から、あごの関節の骨が変形すると言う重い症状のものまで、幅広く存在します。
顎関節症は疫学的に女性に多い病気であります。
今はあごがカクカク鳴っているだけでも、そのうち進行すると口が開かなくなったり、あごの関節が変形してくる恐れもあります。まずは、お気軽にご相談ください。
顎関節症って知っていますか?
日常的にこのような症状がいくつかある方は顎関節の可能性があります。
1. 顎が痛い
- 何もしなくても顎やそのまわりに痛みがあります。
- 口の開閉で特に痛みがあり、ちょっと顎を動かしても痛むことがあります。
- 硬い物を食べると顎が痛くなります。
2. 顎が疲れる
- 食べ物を噛んでいると顎がだるくなります。
- しゃべっていると顎がくたびれます。
3. 口を大きく開けられない
- 大きなアクビやリンゴの丸かじりが出来ません。
- 人差し指から薬指までの指3本が入るところまで口が開きません。
4. 口を開けると音がする
- 口を開閉すると耳の前で耳障りな音が聞こえます。
- カクッという音や、砂利を踏むような音が聞こえます。
お口の中でも様々な諸症状が診られます!
※ 歯ぎしりだけではなく酸蝕症や様々な疾患を原因としてすり減る事もあります。
これらの症状が1つでもあれば口腔外科専門医が居る医院に受診されることをおすすめいたします。又、これらの症状がなくても
- 虫歯ではない咬合痛
- 朝起きると肩が凝っている
- 頭痛がする
- ご家族に歯ぎしりを指摘されたことがある
- 動揺している歯がある
など気になる事があれば専門医のいる歯科を受診しましょう。
治療方法として
1. 激しくなければ咬合調整のみ(経過観察)
噛み合わせの状態を診て、強く当たっている所の歯を削り全体のバランスが良いかみ合せにする処置です。(沢山削るわけではないので大丈夫です)
2. お薬投与
鎮痛剤 or 鎮痛、抗炎症剤
処方された分を服用しても改善がなければマウスピースを作成する処置になります。
3. マウスピース作製
2週間おきに診断させていただき、痛みが引き、お口の開閉が出来るようになったら、定期的な健診になります。
※ 一度でもこの様な状態になった事がある方は、完全には治らないので、毎日の就寝時には必ずマウスピースの着用をお勧めします。