こんにちは。やまだホワイトクリニック歯科です。
他人に指摘されなければ気づかないことの多い歯ぎしり。
しかし、この歯ぎしりは、歯を磨耗させる、歯周病の進行を進めるなど、さまざまな歯のトラブルを引き起こす原因にもなります。今回は歯ぎしりについてお話しましょう。
<歯ぎしりはなぜ起こるか>
歯ぎしりというと、夜中にギリギリ音を立てるいわゆる歯ぎしりが一般的に知られていますが、実は、
・ギリギリと歯と歯をすり合わせるタイプ
・顎の水平的な動きがなく、非常に強い力で歯を食いしばるタイプ
・カチカチと歯をかみ合わせるタイプ
の3つに分類することができます
歯科医学用語では、ブラキシズムと総称しています
ブラキシズムには、ストレスや過労が原因になる場合と、噛み合わせなどに問題があるために、顎の筋肉が緊張して引き起こされる場合とがあります
特徴は、大半が眠っている時に起こるという点ですが、起きている時は、過大な力が歯にかかると、神経の反射機構がこれを感知し、反射的に力を緩めるようになっています。ところが、眠っている時は、この機構がうまく働かず、睡眠中に歯にかかる力は、起きている時に比べて非常に大きなものになってしまいます。
また、起きている時に、歯と歯が接触している時間は、数分から数十分だと言われているのですが、ブラキシズムのある人では、夜の間に、この数倍以上の時間、歯に力をかけていることになります
<歯ぎしりが引き起こすトラブル>
・知覚過敏
・骨吸収や歯肉退縮=歯周病進行
・歯が欠ける、割れる
Etc.
しかし、現在のところその原因がはっきりしないことが多く、ほとんどの場合、対症療法が採られているというのが実情です。これと言った治療法がないため、患者さん一人一人について情報を集め、対処していく必要があります。
もし自覚のある方などはぜひ、ご相談してくださいね。