虫歯菌の好物は『糖』で、食べ物の中に含まれる砂糖を餌にして酸を発生させ、歯に穴をあけます。これがむし歯です。一般的に『シュガーコントロール』がむし歯発生防止に繋がると言われています。
ですが、私たちが日々摂取する食べ物の中でもうひとつ気をつけるべき食べ物があります…。
それは『酢』です!
黒酢などの酢ドリンク、お酢のドレッシング、酢の物etc…
私たちの口腔内は普段中性(約ph7)を保っていますが食事をすると食後30分~60分、酸性に傾きます(約ph5以下)。その時に、歯のカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出し、歯がスカスカになってしまいます。通常ですと、唾液の働きにより元の健康な状態に戻ることができますが、酸の強い食品を摂り過ぎるとこの唾液の働きが負けてしまい、歯がスカスカのまま元の状態に戻れず、結果“酸蝕歯(さんしょくし)”となります。
症状としては、
・歯が透き通る。
・歯が丸みを帯びる。
・シミやすくなる。
・歯の噛む面に小さな凹みができる。
・詰めたもの、被せたものが外れやすくなる。等です。
症状が進行すると、そこからむし歯となり、治療が必要になってきます。
体の健康の為に黒酢ドリンクを飲んでいたのに、歯がボロボロになってしまった方もいらっしゃいます。
砂糖同様に「絶対に食べてはダメ!」という訳ではありません。
摂取するタイミングと量を相談して正しく摂取していただければ予防できます。
まずは下の表で食品の酸度を確認してみてください^^
東京医科歯科大学歯科同窓会発行リーフレット 「酸性食品と酸蝕症」 より