歯医者を受診するきっかけになることの多くが、歯の痛みです。
ですが、その歯の痛みは、しばしば原因の部位と離れた部位に痛みとして認識されることがあります。
歯痛を訴えて来院した患者様135名で、患者様が原因歯と思っていた歯が実際の原因歯と違っていた違っていた割合を調べると
象牙質知覚過敏 67%
歯髄炎(虫歯) 35%
根尖性歯周炎(神経の感染) 8%
辺縁性歯周炎(歯槽膿漏) 6%
という結果になりました。(1994年、東北大学)
中心に近い隣接歯に間違うことが多く、歯髄炎(虫歯)での歯痛は、17%でなんと反対顎(上が痛いと思っていたら、実は下が原因だった!)に痛みを感じていて、痛みの度合いが強いほど間違える確率が上がるという結果が出ました。
思っていたより、高い確率だと思いませんか?
このため間違った歯を治療しないように、レントゲン撮影を始め様々な検査を行い治療を進めていくことになります。
特に『上が痛いのに下を削られた!!』と心配になることがあるかも知れませんが、しっかりと歯科医師の説明を聞いて納得されたら、安心して治療を受けてください。