こんにちは。博多区のやまだホワイトクリニック歯科の森です。
最近は、暖冬暖冬と言われていますが、たまに寒い日があったりと、却って体調管理が難しい毎日が続いていますね。皆さん、体調を崩されていませんか?
今年のインフルエンザの季節がやってきました。
インフルエンザ予防に対して、実は、お口の中の汚れもインフルエンザの罹患に大きく関わっていることが調査で明らかになっています。
今回は、口腔清掃とインフルエンザ予防についてのお話をしたいと思います。
2003年の調査で、口腔ケアでインフルエンザの発症率が1/10になったという結果が報告されました。これは、在宅高齢者190人を対象とし、週一回歯科衛生士による専門的な口腔ケアを行った群と本人及び介助者による口腔ケアを行った群に分けてインフルエンザの発症率を調査したものです。
引用:健康な心と体は口腔から-高齢者呼吸器感染予防の口腔ケア-
阿部 修、石原和幸、奥田克爾、米山武義
日歯医学会誌:25,27-33,2006
また、一昨年の毎日新聞に下のような記事が掲載されました。
記事によると、口腔内の細菌がインフルエンザウイルスの増殖を助け、タミフルやリレンザなどのインフルエンザの薬の効果を減少させていることがわかります。つまり、インフルエンザ予防に口腔清掃が有効なのは、高齢者に限ったことではなく、すべての人に当てはまることだと言えます。
暦の上ではもう春ですが、本格的に暖かくなるのはまだまだ先になりそうです。口腔清掃をしてインフルエンザを予防して、元気に毎日を送りましょう。