動物の歯について

こんにちは。福岡市博多区のやまだホワイトクリニック歯科の沖田です。

みなさんは動物の歯についてご存知ですか?

今日はいくつかの動物の歯について書きたいと思います。

【サメ】

多生歯性の代表といえばサメです。

サメの歯は抜けてしまっても、すぐに次々と生えてきます。

なぜなら、現在使っている歯のうしろに6列から10列もの予備の歯がひかえており、歯が抜け落ちると、その予備の歯がベルトコンベアー式に前に出てきて埋めてくれるからです。

ホシザメの歯は抜けてから10日で1列すべて生えかわるとか。トラザメなどは10年間で2万4千本の歯が生えかわったということです。

【ゾウ】

象の歯は大きな臼歯が上下左右に1本ずつの計4本。

ひと回りもふた回りも大きな大人の靴底のような形をしており、かみ合う面はギザギザ模様になっています。

60~70年の生涯のうち、この臼歯は6回も生えかわるのですが、その生え変わり方が面白く、私たち人間の歯は下から顔を出してきて垂直に生えかわりますが、象の臼歯は水平交換といって、奥にある臼歯が脱落するという交代方法をとります。

従って、歯がない期間は全くないのです。

【ウマ】

馬の歯は明け6歳になるまでに、すべて乳歯から永久歯に生えかわり、その後はどんどんすり減っていきます。

上下の歯をすり合わせてそしゃくするので減り方が激しく、1年間に平均2ミリずつすり減っていきます。

そのため、馬は歯を見れば馬齢がわかるといわれます。

【ブタ】

ブタの歯の数は人間よりも多く、しかも噛む力も強力です。

前歯の数は上下左右で12本、そのうしろにキバがあり、硬くて大きいものはこのキバで砕きます。

小臼歯は16本、大臼歯は12本、合計44本の歯があるそうです。

生まれて間もなくかわいらしい歯が生え始めますが、これはブタの乳歯で、ほぼ2年後には永久歯となって生え揃います。

【リス】

リスといえば特徴的なのがクルミやドングリを食べるときに使う2本の大きな前歯。

リスの歯は全部で前歯を含めて22本。

前歯の裏側にはエナメル質がないため、内側が早く減り、その結果としてノミの刃のような形になります。

この前歯は一生伸び続けるため、常にすりへらして正常な長さにしておかなくてはなりません。

放っておくと1年間に約20センチも伸びると言われています。

リスには犬歯はなく、前臼歯と臼歯がありますが、こちらは伸び続けるようなことはなく、年とともにすり減っていきます。

【トリ】

昔必見された鳥の化石には、立派な歯があったそうです。

しかし虫類から進化した現在の鳥には歯が生えていません。

ニワトリを観察してみると、卵からヒヨコにかえるときにのみ歯のようなものが存在します。

ふ化するとき、卵の内側からカラを破るために、ヒナの上くちばしの先に小さな突起物が見られます。

これを卵歯と呼ばれているそうです。 卵歯は鳥類だけではなく、多くの昆虫にも見られます。

こうみてみると動物によって歯の数や生え方ちがって面白いですよね♪

他にも探してみるとまた違った動物が出てくるかもしれません。

もし気になった動物がいれば一度検索してみると面白いかもですね♪