こんにちは。博多区のやまだホワイトクリニック歯科の中村です。
今日は虫歯はどうやってできるのかについてお話しします。
私たちの口の中には、ミュータンス菌という虫歯の原因となる菌がいます。ミュータンス菌は、口の中に食べ物のカスが残っていると、その中の糖をエサとして酸を生成します。この生成された酸により、食後私たちの口腔内は酸性になります。
私たちの歯は固い組織であるエナメル質に覆われていますが、酸性に傾きpH5.4~5.6(臨界値)を下回ると脱灰し溶け始めます。この時間が長く続けば続くほど歯はどんどんと溶けて行ってしまうということです。
この酸性に傾いた状態を元の状態に戻すために重要な働きをするのが唾液です。唾液には、酸性に傾いた口の中の環境を中性に戻すという緩衝能力と、溶けてしまったエナメル質を再び固くする再石灰化作用があります。食べ物をだらだらと食べ続けていると、緩衝能力がうまく発揮されないので、口の中はどんどん酸性に傾き、歯は溶け虫歯になってしまうというワケです。
虫歯にならないようにするには、食後にきちんとブラッシングを行って口の中を清潔にすること、だらだら食いをせず規則正しい食生活を送ることが重要となります。
今一度生活習慣を見直してみましょう。
また歯を失わないためには、虫歯にならないことはもちろんですが、虫歯の早期治療も重要になってきます。もし、気になることがありましたら、早めの歯科受診をおすすめします。