こんにちは。やまだホワイトクリニック歯科 院長の山田友康です。
カルシウムが摂取でき、健康に良いとされているチーズですが、最近研究によりむし歯予防にも効果があることが判明しました。
WHO(世界保健機構)も、むし歯になるリスクを減らす食べ物として、シュガーレスガムとならんで、ハードチーズをトップにあげています。
アメリカの研究機関「Academy of General Dentistry」は、12歳から15歳の子どもを3つのグループにチェダーチーズ、無糖ヨーグルト、牛乳をたべさせました。その後、口をゆすぎ、歯の表面に付着している歯垢のpH値を10分後、20分後、30分後と測定。その結果、ヨーグルトと牛乳を摂取した子どもは食後のpH値に変化がなかったが、チーズを食べた子どもはpH値が高くなりました。高くなるということはアルカリ性になるということです。(甘いもtのを食べるとpH値が下がり、酸性になるため、歯が酸に溶けてにむし歯になります。)
この研究機関によると、チーズはpH値を調整する唾液の分泌を促進するため、アルカリ性が強まるのではないかと話しています。
また、チーズに含まれるリン酸カルシウムがエナメル質の脱灰(カルシウム分が溶けてやわらかくなること)を減少させ、初期のむし歯の再石灰化を促すこと、タンパク質のカゼインがエナメル質を保護し、ミュータンス菌の付着を抑制するとも言われています。食後にハードチーズを2~3口よく噛んで食べると、唾液にチーズ成分が溶け出して効果があります。
これまで、ヨーグルトの乳酸菌が歯周病予防に効果があると研究結果でいわれていますが、チーズも意外な効果があったことがわかりました。
食べ合わせによってはむし歯を予防できますね。