ついにリオオリンピックが開幕しましたね。
体操に柔道に水泳に…日本を代表した選手の皆さんの素晴らしい活躍に、私もワクワクドキドキしながら毎日を過ごしています。
というわけで、今回は、噛み合わせとスポーツの関係の話をしたいと思います。
1986年のロスオリンピックまで、日本ではオリンピック選手に歯科の検診は行っていなかったようですが、歯科トラブルによりベストパフォーマンスができなかった選手がいたことがわかり、それ以降、オリンピック特別強化指定選手は、全員内科・整形外科そして歯科の定期検診を受けるようになったそうです。
噛み合わせが悪くなると、頭部が動き、そのバランスを取るために手足が動く「姿勢反射」が起こるため、スポーツ全体の約70%の種目で噛み合わせがパフォーマンスに関わってくると言われています。
必ずしも、運動中常に噛み締めていることがいいわけではなく、例えばテニスでは、ボールを打つまでは、素早くしなやかに動くために噛み締めないようにしてリラックスし、ボールを打つ瞬間しっかり噛み合わせることで手足の伸筋・屈筋が興奮し、関節を固定することで力を十分発揮することができるということです。
また、ラグビーやアイスホッケーなどの激しいスポーツでは、外傷で歯を破損してしまうこともあり、マウスガードをはめることによって歯を保護していくこともあります。
スポーツクラブに所属している学生と、無所属の学生で咬合力を比較した研究では、最大咬合力がスポーツクラブに所属している学生の方が有意に高いという結果もあり、咬合力と握力・背筋力との間にもプラスの関係があることがわかっています。
オリンピックの夏が終わったら、スポーツの秋ですね 笑。
スポーツする方もしない方も、一度歯の定期検診を受けてみてください。