こんにちは、博多区古門戸のやまだホワイトクリニック歯科の陣之内です^^
みなさんは”酸蝕歯(さんしょくし)”という言葉を聞いたことありますか? 虫歯の出す酸が歯を溶かすということはよく知られています。 では、虫歯菌がなくても身近で口にしている酸の食べ物や飲み物が歯を溶かすということはご存じですか? 今回は虫歯・歯周病に継ぐ第3の口腔疾患の一つとして世界的に注目され、増加しつつある酸蝕歯について知って頂きたいと思います。
酸触とは文字通り酸により蝕まれる状態のことをいいその状態になった歯を酸蝕歯といいます。 通常の人の歯は歯のミネラル成分が溶け出す「脱灰」と唾液に含まれるカルシウムなどがそれを修復する「再石灰化」を繰り返しています。 飲食物に含まれる酸が脱灰を起こし再石灰のサイクルのバランスが崩れミネラル分が溶け出した状態が続くのが酸蝕歯の仕組みです。 酸が歯の表層のエナメル質を溶かし出し、やがて歯のつやが消失しすり減ったり薄くなったり穴があいたりしてしまうのです。
酸蝕歯の原因は内因性と外因性の2つあります。
内因性とは・・・身体の内部から生じる酸が原因
外因性とは・・・身体の外から摂取する飲食物や薬剤が原因
(炭酸飲料・柑橘類・ドレッシング・酢漬けの食品・梅酒・ワイン)
最近では健康意識が高まりクエン酸や黒酢ドリンクを毎日採る人も増えている身体にはよくても歯には悪いということもあります。
身近にある酸性の飲食物
酸蝕歯の予防と対策
①酸性の飲食物を口にしたらその後すぐに水やお茶を飲むかうがいする
②酸っぱいものを食べたら30分ほど歯磨きを控える
③フッ素入り歯磨き剤やジェル、洗口液を使う
正しい知識を持つことで酸蝕歯のリスクを減らし、歯を守ることが出来ます。酸蝕歯になってしまうと現代の医療では元に戻せません。だからこそ予防が大切なのです。
参照文献 「歯が溶ける!?酸蝕歯って知っていますか?」クイッテッセンス出版